又兵衛桜は瀧桜と称される樹齢300年の枝垂れ桜!花見マニア必見!

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花見といえば、一般的な花見として有名な吉野山の「下の千本」「中の千本」「下の千本」「奥の千本」に代表されるごとく「山桜」にしても、上野公園やあちこちで花見の名所とされる「ソメイヨシノ」にしても、山や公園にたくさんの花が咲いているというのが普通のイメージである。

しかし樹齢300年以上といわれる「枝垂れ桜」であるこの「又兵衛桜」は、「枝垂れ桜」の花があたかも滝が流れ落ちるようにき誇っていることから「瀧桜」とも称されるくらいの迫力で、たった一本の桜が回りを圧倒する存在感を持っているところである。

又兵衛桜の名前のいわれ

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宇陀市では、大阪夏の陣で活躍した戦国武将後藤又兵衛が、大阪城落城後に当地へ落ち延び、豊臣家再興を図りながら自らは僧侶となって一生を終えたという伝説が残っている。この「又兵衛桜」が咲いている地も、後藤家の屋敷跡にあることから地元では「又兵衛桜」と呼ばれて親しまれている。

又兵衛桜の基本情報

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・住所 奈良県宇陀市大宇陀本郷
・入場料 無料(但し維持管理協力金100円)
・電話 宇陀市観光サイト:TEL 0745-82-2457
・桜の種類 「枝垂れ桜」 樹齢300年以上 幹回り 3メートル 樹高 13メートル
・開花時期 4月上旬から中旬

【交通アクセス】
・公共交通機関
近鉄大阪線榛原駅から奈良交通「大宇陀」行バスにて17分、「大宇陀」終点下車、徒歩約20分
この榛原駅へは、指定席有料の近鉄特急で難波から約45分、急行でも1時間程度で到着する。

・自家用車
大阪・名古屋方面から:
名阪国道(針IC)から、国道369号線、市道、国道370号線を経由し、国道166号線大宇陀へ(大宇陀温泉あきののゆ・宇陀CC・阿騎野GCの看板どおりに、大宇陀・吉野方面へ南進)国道166線に入れば各所に桜の案内板あり。針から約40分。

三重方面から:
国道165号線、国道370号線を経由し国道166号線(大宇陀)へ(大宇陀温泉あきののゆ・宇陀CC・阿騎野GCの看板どおりに、大宇陀・吉野方面へ南進)、国道166線に入れば各所に桜の案内板あり。

駐車場 普通車 500円から 民間駐車場も500台程度あり。
尚、開花期間中は、交通規制(一方通行)が有り、案内標識どおり運行。土日は渋滞する模様。

又兵衛桜の撮影スポット

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「又兵衛桜」は「瀧桜」とも称されるくらいの迫力のある大木で、正面からはもちろん360度どの角度からとっても美しい写真が撮れる。

特筆すべきはこの「枝垂れ桜」の周りに、濃いピンクの数十本の桃の木があり、「枝垂れ桜」とのコントラストが何とも言えない景色を生み出している。

この桃の花とのコントラストが鮮やかで、古くより一部の写真家に愛され、2000年のNHK大河ドラマ『葵 徳川三代』のオープニング映像が使用されたこともあり花見客で賑わう。

又兵衛桜の周辺の名所

宇陀市は万葉歌人の最高峰といわれる「柿本人麻呂」に縁の深い地であり、特にこの大宇陀は飛鳥時代「阿騎野」と呼ばれる宮廷の狩場であったという。

その昔、柿本人麻呂が詠った「東(ひむがし)の野に炎(かぎろひ)の立つ見えてかへり見すれば月傾(かたぶ)きぬ」は軽皇子(かるのみこ)の狩猟のお伴に、早朝この地を訪れた際に詠ったものである。

この歌は(東方の野にかげろうの立つのが見えて振り返って見ると月は西に傾いている)という意味である。大宇陀の「かぎろひの丘」には柿本人麻呂の歌碑が「東野の」にちなんで東に向かって建てられている。

また万葉の舞台「かぎろひの丘万葉公園」や「阿騎野人麻呂公園」が設けられている。

立ち寄り湯として美人のいで湯「大宇陀温泉あきののゆ」があり、花見の後に温泉も楽しめる。宇陀市のまわりには橿原神宮のある橿原市、「飛鳥」で有名な明日香村、日本酒発祥の地と言われる「大神神社」のある桜井市といった名所も目白押しであり、花見の代名詞である「吉野の桜」もそんなに遠い場所ではない。

又兵衛桜に行ったら食べたいおすすめのグルメ】

大願寺の薬草料理が有名である。

織田信長の次男である織田信雄が大宇陀の地を治めたことから、「大願寺」が織田家の祈願所となったようであるが、この大願寺でこのあたりの薬草を使用した薬草料理で、使用される薬草は季節によって異なるが、ツルムラサキ、ドクダミ、クコの実、アロエ、朝鮮人参などの薬草が白和えや酢の物、天麩羅になって登場する。特に吉野本葛を使った「葛の刺身」が有名である。

まとめ

山や公園の広場に花見に行くというのが普通の花見であるが、たった一本の桜を見に行くというのがこの「又兵衛桜」花見の醍醐味と言える。

しかも、奈良時代よりも以前の飛鳥時代に万葉歌人の柿本人麻呂に縁のある大宇陀の地で、その後1000年を経た江戸時代に生まれたという戦国時代の勇者後藤又兵衛に由来する「又兵衛桜」をぜひともご覧いただきたい。たった一本の枝垂れ桜、「瀧桜」と称される迫力を木の周り360度で感じてきていただきたい。

併せて日本の古代史の中心であるこの地をおとづれてもらえば一層趣があると思われる。

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